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<果物の中のビタミンCの量を測る方法> 分析化学の勉強記録その3

こんにちは、おみやです。

みなさん、ちゃんと果物はたべていますか?わたしはなかなか食べませんが、、、。 果物の中には体の健康を守るを手助けするビタミンCが多く入っています。

今回はそんなビタミンCの測定方法について書きたいと思います。

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逆滴定

ビタミンCの測定の前に少し逆滴定というものについて説明します。

逆滴定とは、滴定に仕える指示薬がないときや沈殿が生じる場合など直接的に滴定が難しい場合に使う滴定方法です。

逆滴定の方法は、目的物質に過剰の反応試薬を滴下し、超過した試薬をまた滴定することで、目的物質の滴定を行います。

例えば、塩化アンモニウムの逆滴定では目的物質である塩化アンモニウムに過剰の水酸化ナトリウムうを加え、反応しなかった分の水酸化ナトリウムを塩酸で滴定し、元の塩化アンモニウムの滴定を行います。逆滴定では、二種類の反応式が出てくるので、計算の時には反応の化学量論がとても重要になります。

測定方法

今回紹介するビタミンCの測定も上で紹介した逆滴定で行います。

目的物質はビタミンC、反応試薬はヨウ素で二回目の滴定でチオ硫酸ナトリウムを使って反応で余った要素を滴定します。

反応試薬として用いるヨウ素を発生させるため、ヨウ素カリウム(KIO₃)とヨウ化カリウム(KI)を酸性条件下で反応させます。

 

IO₃⁻+  5I⁻+  6H⁺=  3I₂+ H₂O

 

ビタミンCの測定の手順は、

KIO₃を正確に測りとりメスフラスコに入れます(温水で溶かす)。メスフラスコの標線まで水を入れて調整したら、果汁の入った三角フラスコに滴下します。

次にヨウ化化カリウムと希硫酸を三角フラスコに過剰に加えます。(上の反応を起こすため)

ビタミンC(C₆O₆H₈)は生成されたヨウ素と反応し、ヨウ素は余ります。

 

C₆O₆H₈ + I₂ = C₆O₆H₆ + 2H⁺+ 2I⁻  

 

余ったヨウ素をチオ硫酸ナトリウムで滴定します。この時の指示薬はデンプン指示薬を使用します。色が深青色から淡い黄色になったところが終点です。

 

I₂ + 2S₂O₃ = 2I⁻ + S₄O₆

 

この二つの滴定で使用したヨウ素の全量とビタミンCとチオ硫酸ナトリウムを化学量論に気を付けて計算するとビタミンCの測定ができます。

 

参考 分析化学 東京化学同人

まとめ

ビタミンCの測定ができるなんて、けっこうすごくないですか?

私自身もビタミンCの測定方法なんて分析化学を勉強するまで知りませんでしたし、これを応用したらさまざまな物質の測定ができそうですよね、、。

それではおみやでした。

今回も読んでいただいて、ありがとうございました!

前回までの勉強記録は

shigakaratokaihe.hatenablog.com

shigakaratokaihe.hatenablog.com

 

東京、大阪の日記はこちら

shigakaratokaihe.hatenablog.com

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